備忘録

遺書代わり

さくら

悪魔はずっと待ってるよ。お互いがお互いを裏切り合う瞬間を。

 

 

昨夜はお酒を飲んだせいで睡眠導入剤を飲めず、どうにも落ち着かなくて抗不安薬を飲んで寝た。寝つきは少し悪かったけれど疲れもあって眠れた。それでもやっぱり何度も夜中に目が覚めてしまってあんまり気分は良くないなあ。

抗うつ剤を2錠口に放り込んで家を出る。社会に出る実感が少ないからあんまり緊張感がなかった。

心配しきっていた満員の山手線は品川駅を過ぎたあたりから空いてきてこれならなんとかなりそうだ。

 

 

会社は人に気疲れした。知らないところで、知らない人たちと、知らないことを聞くのはどうしても疲れてしまう。だいたい受け身で聞いているだけだったし。ただ会社に来るのが嫌だとか仕事が無理だとかは思わなかったな。うまく続けばいいな。

 

 

同期たちとはなんとなく建前上の会話は楽しめた。いい傾向かもしれない。月末に飲んでくれた人たちのおかげなのかもな。頭を擡げる嫌な記憶や幸せだった思い出にときどき苛まれながら今日も一日過ぎていく。久しぶりに一日が長く感じた。これから30年間もこんな生活が続くのだろうか。何か水分が足りないような飢餓感を覚える。

 

 

 

抗うつ剤はきいているんだろうか。やっぱり心療内科に通う自分を恥ずかしく思う気持ちは止まらない。それでももう睡眠導入剤なしでまともに眠れるような気がしない。壊れちまったのかな。何かが壊れちまったのかなあ。どんなに頑丈でも強くても傷付き続ければいつか壊れてしまうことを、ほかの誰かにも当てはまって欲しいのかもしれないと思う。それは本当に幼稚で醜いわがままだ。

自殺願望よりも、自分の中の何か確かなものが崩れ落ちていってるような感覚に不安と悲しみが湧き出る。涙ばかりだ最近は。「自分は正常な人間じゃない」という感覚がなによりも自分を苦しめている。

このまま、心の綺麗な人は前向きな人は素敵だなあと、眩しく寂しく思いながら、自分は薄汚く死んでいくのかと思うと泣けてくる。

飴玉ひとつ貰えたら満足できるような寂しさををずっと抱えたまま化け物みたいに大きくなってしまったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

今日も、桜が散った夜の五反田を歩いている。