備忘録

遺書代わり

クレイジー

とある人に首ったけであったり、何かに夢中になっていることを英語で「crazy for 〇〇」というが、これはめちゃくちゃ的を射ている表現だと思っている。何かに熱中にしている人、誰かを好きでたまらない人、のめりこんでいる人、分別がつかない人はみんな狂っている。
狂っていると聞くと、病的ななにかを感じて重く思えるが、やっぱり脳がまともじゃない、冷静じゃない時点で十分狂っていると思う。


なにかに狂っていく人の気持ちは痛いほどよくわかる。
だからどうしたら目を覚まさせてあげられるんだろう、と考える。
けど、きっとそれはお節介で、狂っているとき本人は信じられるものがあるときなんだ。
別に、狂っているときが幸せだとは思わない。そう言いたいわけじゃない。(幸せなこともあるだろうけど)
自分の信じたもののために狂っている姿は醜くて、汚くて、目を瞑りたくなる。
それでも信じれるものがあることはいいことだと思う。

 


あぁでも、お節介だとか信じられるものがあるだとか言っていたけれど、自分を思い返してみると狂っているときは頬を引っ叩いても目を覚ませてほしい。
自分は正常じゃないという自負で自分を成り立たせる。


最近はまたよく眠れなくなった。
少し寝つきが悪くて、夜中に何度も目を覚ます。嫌な夢を見る。
食欲は少し落ちたかな。人と会うエネルギーも少しずつ枯渇してきた。
お腹はすくけど、食欲がない。
胸にあるぼんやりとした黒い塊を消化するために抗不安薬を飲む。
アルコールでもどうも上手くいかないんだ。


風がぬるくなってきた夜の街を歩いて、吐き気がしそうなほどどん底の自分の状態をぼんやりと俯瞰する。
「もういいや」と「なんとかしなきゃ」で揺れている。
狂ってるのかな、狂っているときは例えそれがマイナス方向であろうとエネルギーに満ちるから、そっち方が良いような気もする。


決して癒えたわけじゃないから、消えたわけじゃないから、
傷口をセロハンテープで止めただけだから、簡単なことで痛みが走る。
痛みが自分が正常じゃないことを忘れないようにしてくる。
自分に戻るのは早すぎのかもしれないのたけど、当たり前のように過ぎる時間とか周りの状況に焦燥感を覚える。背中に冷や汗を流して、手に汗握って生きている。
周りの人たちは当たり前のように幸せをつかんで、それなのに俺はまだ地の底で、分からないとか許せないとかぐだぐだと。早く「普通」に戻りたかっただけなのに。

人並みの幸せすら求めるなんておこがましかった。


狂ってないのに、正常じゃない。
焦燥感だけがずっと消せなくて、それにまた焦っていく。
どうしようどうしようって、何に思うでもなくどうしようって。

 

 

 


自分の生き方に分別がつかなくて、とても恥ずかしい。