備忘録

遺書代わり

台湾紀行記④

神社や寺で手を合わせることは形だけ残った空っぽの行為だなと思う。

意味はあっても愛はない。

 

2日目。昼。

天気がいいこともあって船の中で風が気持ちが良かった。憑き物が洗い流される感じ。

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対岸の八里という街は、地球の歩き方にもそんなに載っていないくらい小さな港町だった。でも海浜公園は広く、観光地としてセルアウトしてない分こっちの方が落ち着いた。
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来たことのない街なのに思い出をなぞるような散策に少し切なくなった。想起させることが多いからかな。
海馬をトンカチで殴り抜きたい。
海浜公園をひたすらのんびり歩いていると疲れてきて、地球の歩き方が美味しいよ!と言っている魚介居酒屋に行った。
店員の異常な圧力に負け入り口近くの席に座り、「生牡蠣焼」とかいうどっちかわかんないものを頼んでみた。ビアーはどこで頼むんだときくとカウンターと言われた。なんで飯の注文だけテーブルできくんだ。

 

出てきたのは焼牡蠣だった。たぶんちゃんとした和訳は新鮮な牡蠣の焼き物ってことなんだろうな。明日はお腹を完全に壊す気がした。f:id:bass871:20180319151122j:image

 

胃が80個くらいあれば色んなお店に入りまくりたいんだけどな。だいたい適当に買い食いしてるとお腹がいっぱいになってしまう。

八里で死ぬほどチルったので淡水に戻って夕暮れまでまたぶらぶらしようかなと思った。

八里では本当にひたすらチルアウトした分書くことは少なかったけど、落ち着き払った下町風情のある漁村にアナザースカイ感を覚えるほど気に入った。

少し曇ってきてしまったがこれくらいだと風が気持ちいい分ちょうどよく涼しい。このまま潮風に溶けていきたいと心から思った。

 

 

淡水の街は午前中と打って変わってかなり賑わっていた。台湾の街は朝が遅いみたいだ。

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海沿いをぶらぶら歩いていると、英語で少年よそこでかっこつけるから写真を撮ってくれと言うおじさんに声をかけられた。

スリートゥーワンとカウントして写真を撮ってみたが逆光でちゃんと写らなかった。ワンモア!と言ったがおじさんは戻ってきてしまった。隣の老夫婦にワンモアって言ってるのにといった感じで「ワンモア………フフフ………」と吹き出されてしまった。釣られて笑った。

おじさんに写真見せてオーケー?ときくと、「umm....オーケー!」って。オーケーなんかい。

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そのまま地球の歩き方先生がオススメするカフェレストランへ。メニューに関しては本当に漢字が意味わからないから英語頼り。

人気って書いてあるバナナカフェラテを頼んだ。気温とカフェの雰囲気と夕暮れが相まって南国にいるような気分になる。

ここで寝てしまいたいなあ。

淡水は本当に居心地がいい。

 

埠頭にいた台湾美女2人組に拙い英語で写真を撮っていいか尋ねた。拙すぎてうまく伝わらなかったが、カメラを構えたら察してくれてポーズを決めて撮らせてくれた。テンキューと言うと微笑んでくれた。よかった。

 

その後広場でくつろいでる大学生くらいの男女3人組にも声をかけて写真を撮らせてもらった。その中で真ん中の女の子が色々と話しかけてきたけど全然聞き取れなかった。自分の英語の拙さを実感するなあ。的外れな返答をしていると、ゆっくりとした口調で「I mean what's your job?」と言ってくれた。カメラマンとでも思われたのかな。

そのあと、写真送ってくれないかと聞かれたけど一眼カメラだから、うーーーんと唸って、iPhoneを差し出しニコッと笑うと伝わったのか、自分の携帯を出して渡してくれた。台湾バージョンのスノウみたいなアプリで3人を撮ってあげた。

話せないにしても聞き取れないと大変だなあ。

 

その2組の写真。一眼カメラの画像を携帯で撮ったからボヤけてるけど肖像権的にちょうどいいかな。ちゃんと一眼カメラの方には綺麗に写ってるよ。

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日も暮れて電車に乗って士林夜市へ。

1日目に行った夜市のスケールが普通だと思っていたから度肝を抜かれた。とにかく広くて死ぬほど活気があって、美味しそうなものが多すぎる。どこもかしこも並んで頬張っている。日本の夏祭りの1番混んでる日の1番混んでる時間帯がずっと続く感じ。これは1日では絶対回りきれない・食べきれないと悟ってある程度食べ歩いたら後日もう一度来ることにした。

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胡椒餅は後で食べようと思っていたら売り切れになってたなあ。悔しい。まずは阿輝麺線とかいうものを食べてみる。美味すぎて近くの境内でぺろっと。そのまま近くのソーセージ屋?でソーセージを。わかっているけど、いざ「大腸」て書かれてると食べにくいな。優しそうなお兄さんに「マンゴー」と言われて試飲してみると美味しかったからそのままマンゴージュースも買っちゃった。

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食べ飲みしながら進んでいくとレトロゲームが大量に並ぶ通りに来た。わけがわからん並びだがわくわくしたなあ。

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この麻雀のゲームはしばらく見てたけど全然ルールわかんなくて笑った。

地下に美味しいものがあると書いていたから下ってみると、これまた市場が。すごいな本当に。

入ってすぐにお兄さんに「小籠包」と声をかけられて、小籠包大好きマンなので食べたい!と言ってそのままお兄さんに連れて行かれた。地下だけでもひと晩過ごせるくらい大量のお店とグルメ。

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大好きな小籠包に舌鼓を打ちながら練り歩くとアパレルが立ち並ぶ通りに。でもアパレルの並びの中に突然グルメがあったり、セクシー台湾ギャルがタバコ吸いながら接客してたり、腰の低い台湾ギャルが試食くれたり、クソでかいチキン売ってたり、もう位相がぐちゃぐちゃで最高だった。

本当に別世界に来たような気持ちだった。士林夜市はテーマパークと見つけたり。絶対また来よう。

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最後にタピオカかなにかのドリンクを買おうとしてお店に来たけど相変わらず漢字が読めなくて困惑していた。せめて英語表記があればなあと思う。

「イズ ゼア ジャパニーズ メニュー?」ときくと出してくれた。情けねえ。

 

 

 

一度ホテルに帰ってきたけど、まだ夜は浅いし休憩したらまた出かけよう。林森北路でも行こうかな。

 

 

 

 

出来ることなら幸せに。心穏やかに。