備忘録

遺書代わり

台湾紀行記②

飛行機の中で読んだ本の中で、太宰治が「日常生活の積み重ねの中で少しずつ成長できなかった者が急激な革命を望んでアルコールなどに逃げるのだ」といった内容を言っていてぐうの音も出なかった。

酒を飲みたがる人は成長してないってよ。

 

場所は移って飛行機の中。
ビジネスクラスのゆったりとしたシートを尻目にエコノミーの席に着いた。

‪飛行機の中で横のおじさんに英語で何泊で行くのか、出身は、観光か留学かなんかを聞かれた。意外と聞き取れるもんだな。‬
‪窓からの景色の写真を撮らせてもらった。自分が窓の反射越しに写ってるからもう一回撮りな、と優しく言ってくれた。何回撮っても写っちゃったよおじさん。グレートフォト…なんて言って微笑んだ。‬

機内食は大したものじゃないけどわくわくしてしまうね。JALなだけあって純な和食だった。めちゃくちゃ美味しかったけど、ビールとの相性はイマイチだったな。焼酎とか梅酒にしとけば良かった。外国の人の多くはワインを頼んでたけど一番合わないんじゃないかな。‬
‪隣のおじさんは赤ワインをプレートの上にこぼして血の海みたいな中でご飯食べてて可愛かった。助けてあげられなくてごめんよ。‬
‪飛行機の中に備え付けられていたディスプレイで映画版の火花を見た。やっぱりネットフリックスの方がいいな。でも神谷さんの「俺のことを忘れずに覚えといて欲しいねん」という言葉は祈りのような呪いのようで良いセリフだなと思った。やっぱり信じられないほど儚いマキさんの人生は美しい。‬
‪距離は2000以上、高度は1万をゆうに超えてとうとう台湾に着いた。‬

台湾は飛行機を出てすぐむわっと湿気が充満してて日本の6月頭くらいの感じ。顔写真(網膜認証?)と指紋を取られた入国審査を経てとうとう入国。
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あぁ自分のカバンがどこから出てくるかわかんなくてめちゃ焦ったな。日本語がないとこんなに怖いんだな。漢字で意味わかると思ってたけど意外とわかんないね。むしろ英語の方がわかる。
スーツケースは目立った方がいいとは知っていたけどこいつに助けられた。

 


空港からホテルまではタクシーをお願いしていた。カタコトの日本語でお姉さんが対応してくれた。とにかくサンキューとシェイシェイだけ繰り返した。顔は緊張で強張ってたと思うごめんよ。待ってる間暑すぎてすぐに上着を脱いでしまった。準備の時に血迷ってセーターを持っていこうとした自分を殴りたいくらい。
タクシーは完全に個人の車で笑ってしまった。ハイウェイからの景色はあまり味気なかったけど下道を走ってるときは物珍しいものだらけで14歳くらい以来目が輝いていたと思う。床的世界ってなんだ!笑
4,50分ほど車に揺られてホテルへ。


ホテルの受付がわからず右往左往して3人くらいの人にカタコトの英語で場所をきいてなんとか受付に。入り口わかりづらいわ!しまってると思った。
受付では最初は英語で対応してたけど日本人とわかると綺麗なお姉さんが日本語で話しかけてきた。カタコトと言えばカタコトだけどめちゃくちゃ流暢だった。サークルの日本語不自由なやつよりは全然話せてるな。
お姉さんは少し前に日本に旅行に来てたらしい。台湾のどこ行くの?と聞かれたから、明日は淡水に行こうと思ってると伝えると、「タ、ンスイ……?」と不思議がられた。トゥアンスイくらいの発音にしたら通じた。なんだかおかしかった。丁寧な日本語で部屋の説明をしてくれて、その中でどうしても数字の発音が言いにくいみたいでWi-Fiのパスワードがなかなか言えず、それでも詰まりながらもなんとか最後まで言った。(書いてあるからいいよ、と言ったけど発音頑張りたかったみたい)

「日本語うまいなあ!」と言うと照れ臭そうにしていた。最後に写真撮っていいかと聞くと、「わたしだけ……?」と死ぬほど照れながらピースしてくれた。

 

夜も遅かったけど寝るのももったいないし歩いていける夜市に出かけた。

日本のお祭りの屋台の並びに近いけど、店頭やその近くで座って食べたり飲んだりも出来るからホッピー通りとかの要素も足したような感じかな。

観光客もかなり多いからか看板には日本語も多かった。基本の串焼きを始めとして、フルーツ、魚介なんかが多かったかな。店頭で食べられるシステムだからラーメンぽいものとか丼ものとかも多かった。

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大阪…………??

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カエルの肉………?

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何肉かわからなかった美味しい串焼き。

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機内食も食べたし、よくわからない串を2,3本食べるとお腹いっぱいになった。2,3分店頭をうろちょろ迷った結果最後に餃子をテイクアウトして帰った。さすがに移動疲れで今日はもう寝たい。

この国のコンビニは基本袋に入れてくれないらしく、餃子とペットボトル2本抱えて滑稽になってしまった。(後から知ったがコンビニのレジ袋は有料で言わなきゃ貰えないらしい)

 

 

あぁいっぱい写真を撮ったなあ。

 

 



学生時代、言葉が出ない代わりにシャッターを押せば良かったと思う後悔が何度もあったから、この旅では後悔のないよう忌憚なくシャッターを切ろう。
何千枚もの瞬間を半永久的に切り取るんだ。