備忘録

遺書代わり

カーニバル

何とか「普通の社会人」にならなきゃと気張っていた時期が過ぎ、のらりくらりと日々を暮らすようになって、少しずつ自分のダメな部分が露呈し始めて、冷や汗と苦笑いが増えた。

 

昼間はもう暑いようで、愛猫が空を見て寝ている。夜は散歩するのにもいい季節なんだけど、簡単に外にも出られないからぼんやりと空想する。秋の夜長は好きだけど、春の夜長は蒸し暑くて得意じゃない。だから歩きながら、というよりぼーっとして風を浴びながらお酒を飲むのがいい。

在宅勤務のおかげで少し遅くなった生活リズムに合わせて、夜長に梅酒をロックアイスで割ってぐぐっと飲む。そういやさっき入眠剤飲んじゃったなあとか、少しだけ顔を綻ばせながら。

 

 

あぁもう全てやりきった、もう十分だ、思い残すことはなにもない、なんて、映画やドラマだったらエンドロールが流れるような場面に遭遇したって、人生は終わらない。

その先も続いていく。

 

エンディングテーマが流れるクライマックスが人生に仮にあったとして、仮に乗り越えたとしても、その後エピローグなんて長さじゃ済まない人生が続く。

 

もしかしたら、その映画やドラマの中ではエピローグに該当する部分が本当の人生なのかもしれない。生きるってことなのかもしれない。

もしかしたら今の自分の人生は、本当の人生なのかもしれない。

悩み抜こうが、考えつこうが、決意しようが、天秤にかけようが、苦労しようが、どうしたって人生は続く。その漠然とした息苦しさに耐えられない時もあると思う。

 

 

本はそれほど読む方ではないんだけど、気に入ってしまった本を繰り返し繰り返し読む癖がある。何度も何度も、手垢でページがボロボロになるまで読み返す。自分の血肉にするように、何度も何度も。昨日、昔読んでた本をもう一度読みたくてAmazonで検索してみたら3万円もした。実家にならあるかなぁ。

 

 

焼肉が食べたいよ、今一番自分の原動力になっているかもしれない。

単純なもんだなあ。焼き過ぎて黒こげになったカルビ傍目に、つまんない話して笑いたい。