備忘録

遺書代わり

血の涙

誰かのために泣くことが出来る人は本当に美しいな、と思う。

1番美しい涙だと思う。どうか、その涙が、言葉にすることの薄汚さに負けないで欲しい、と願う。

俺はどこまで行っても自分のため。なんて恥ずかしい人間なのでしょうか。恥ずかしい恥ずかしい。

 

 

 

昨夜も泣きながら線を刻んだ。何度も何度も線を刻む。皮膚がミミズ腫れのようになってしまった。カッターを持っていないと不安になってしまった。今日も帰り道に早く切りたい、早く切りたいと思いながら帰宅した。切ることにどういう意味があるのかと問われると思う。自分でもわからない。傷跡を見ると落ち着くし、痛みを味わってる自分は本当に戒められてる気がしてくるし、でもこんなことしている自分は本当に嫌いだ。どうしたらいいんだろう。どうしたらいいんだろう。電車の中とかで恥ずかしくて袖で隠してしまう。ならやらなきゃいいのに。でも切りたくて仕方ないんだ。これから夏が来るのに大丈夫かなぁ。代わりに足を切ろうかなぁ。傷を触ると落ち着くから足じゃあんまり意味ない気もするなぁ。

これが正しいことじゃないことは、頭の中で分かっているのだけれど。

 

 

 

周りで心を壊してしまった人たちにはやっぱり仕事が辛いという人が多いのだろう。会社に行くのが苦しくなってしまったという人たちが多い。でも俺はそれに当てはまらない。会社に行くのは苦じゃない。今のところではあるが仕事も苦じゃない。むしろ、仕事をしている時だけ社会と繋がれているような安心感がある。仕事だけは俺を人間たらしめているのだと思う。社会性だけが残った、空っぽな人間の削りカスみたいなものだ。俺は。

だからこそ、俺は本当に頭がおかしいんだと思う。今言ったような人たちは、仕事を離れれば少しずつ良くなったりするもんだ。俺は逆だ。仕事がない間ずっと苦しい。お酒を飲まないととてもじゃないが日々を過ごせない。

なんかこう根本的な部分で壊れてて、社会性だけで生きているんだ俺は。それはもう生きていると言えるのだろうか。

 

 

 

 

うまくまとまらないなぁ考えが。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。こんな風になってもまだみんな飲んでくれる。もう少し大事な人にとっておきなよ、その優しさ。優しさは有限じゃないかなって最近は思うんだ。俺はもう配り終えそうだ。

 

病院へ行った。何度も時間変更してしまってすっかり恐縮していると受付の人もなんだか申し訳なさそうにしていた。悪いのは俺なんだからもっと怒っていいのにと思う。

 

前回新しく出た薬は興奮させる作用もあるから一度やめようと言われた。代わりに睡眠導入剤を強いものにすると言われた。具体的な効果はわからないが、数字だけ見れば4倍くらいの強さだ。いや2錠と言われたから8倍かなぁ。

なんとなく自傷行為のことは言えなかった。何も言えなかった。どこまで救えない人間なのだろうか。

 

 

 

 

 

言葉にすることは薄汚い。

薄汚い。物質的な幸福なんていらないから。