備忘録

遺書代わり

ダンスフロアでほとんど裸の女の人が官能的に踊る渋谷のクラブで、名前も知らない女の子とシガーキスをして折れた心があった。

 

 

病気で、事件で、不慮の事故で、自殺で、恨みつらみで、愛憎で、人の命は簡単に終わってしまう。

人間はいつ死んでしまうかわかないから、会えるときにちゃんと会わなきゃいけない、というのは痛いほど痛いほど痛いほど痛いほど痛いほどわかっているんだけれども。そう思って、機会があれば逃さず会うようにしてきたのだけれど。

 

それでも「もうこの人とは十分会った。いつ死んでも覚悟はできている」と思えたことはないから、俺のしていることは無駄なのかもしれないなあ。お別れの言葉は短く。いつもありがとう。いつもごめん。

できればもう誰の訃報も聞きたくない。

 

 

 

 

昨夜の飲み会でSNSを見てしまって居たたまれなくなってお酒と一緒に抗不安薬を2錠続けて飲んだ。急に眠気が来たけど少し落ち着いた。ふらっと倒れそうになる身体をなんとか動かして家路に着いた。強い風が不安を誘った。

 

 

 

薬を飲んで寝たけれど5時ごろから中途覚醒が激しくて夢もたくさん見てしまった。あの子の夢、火事になる夢、歯が抜ける夢。いつも夢の中くらいもう少し幸せになってみたいな。なんとなく夢占いを調べてみたら結局ストレスがどうとかくだらないなぁ。全部ストレスが原因じゃないか世の中のことなんて。布団から起き上がる気力が湧かなくて30分くらいぼんやりとしていた。

あ、ガパオライス頼んだらセットでライスが出てきてこんなにライスいらねぇってなる可愛い夢も見たな。

 

 

午前中から心療内科に向かう。心療内科に向かうのは憂鬱だけど薬がもらえるからなあ。ときどき日々の中で常人に戻れたんじゃないかと錯覚するときがあるけど、心療内科に来ると否が応でも自分の異常さを目の当たりにする。治療は順調らしい。いまいち実感はないがきっとそうなんだろう。薬が貰えることがとにかく嬉しい。

渋谷で食べる気の起こらないお昼ご飯を無理やり食べて電車に乗って教習所へ向かった。一生この鉄の箱に揺られ続けるのかなあ。俺は人を愛しているんだなぁ、と思う。うまく言えないけれど、うん、人が愛おしいんだ。良かった。誰かの肩で眠りたい。

 

 

 

 

 

 

 

言いたいことはたくさんあって、悩みも沢山って、打ち明けたいこともたくさんある。本音を叫びたいし、辛いと泣きつきたいときもある。それでもそんなことは人には言えない。

こういう性分だからそんなことを誰かに聞いて欲しいと思えない。聞かされた方にたくさんの感情や思考がぐるぐるすること分かってるから、相手を拘束して自分の言葉に耳を傾けさせたいと思えない。それでもこうしてブログで吐き出すのは遠い誰かの他人事に甘えているから。何の返答もない心地良さに甘えてるから。見てくれている誰か、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪を出て、家族と別れ。

 

東京を出て、友達と離れ。

 

 

 

悲しいことは大嫌いだけど

さよならばかりさ、人生は。

 

 

 

どうか元気でいてくれよ。

どうか笑っていてくれよ。