心を開く孤独心
SNS上での人格と、実際に会ったときのギャップに驚かれることが最近は多い。
人間はどうしようもなく避けようもなく多面的でしかないのに、一面的に判断する人が多くないだろうか。「◯◯は△△な人間だから」と画一的に名前をつけたがる。
賢くもなれず愚かにもなれず、
ポジティブを好みネガティブを好み、
真面目にもなれず不真面目にもなれず、
天才にもなれずバカにもなれず、
向上心も持てず堕落することもできず、
強くなれず弱りきれず、
映画が好きで音楽が好きで、
本が好きで漫画が好きで、
晴れが好きで雨が好きで、
朝が好きで夜が好きで、
男が好きで女が好きで、
人が好きで人が嫌いで、
だから誰とでも仲良くできて、その実誰とも仲良くなれない。
そんな孤独について最近はよく考える。
みんな名前をつける。人に名前をつける。
嘘つき、理想家、腹黒、コミュ障、リアリスト、能天気、鬱病、ポジティブネガテイブ、右派左派、社会性不安障害、適応障害、パニック障害、双極性障害、境界性人格障害、メンヘラ、債務者、クズ、ろくでなし、無職、自殺志願者、無神経、保守派革新派、被害者加害者、負け犬、傍観者、愉快犯、情緒不安定、幸福論者
ただただ生きているだけで名前だけ入れ替えられる。ただ生きているだけで名前を付けられていく。ただ生きているだけで肩書きや性格やカルテに名前が増えていく。
傷ついて笑うこの癖は。
そんなに傷付くこともなかったのにな。
心なんて無かったら。
海と1つになれたなら。
普通の人が、普通にしていることを、普通にしたいなぁ。