備忘録

遺書代わり

台湾紀行記⑩

自分の皮がポロポロとめくれていくような喪失感や切なさに似たものを最近は感じる。このまま失い続けた先に何か得られるものがあるのだろうか。

 

 

猫空を去ることを決めたが、夕暮れや夜の方が景色は綺麗らしくそれだけが名残惜しかった。でもここで3,4時間潰せるほどのコンテンツ力はなかった。

一応参考までにネットで拾った夜の猫空を。

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ふもとに降りてとりあえず持っている日本円を台湾ドルに変えることにした。300ドルで晩御飯と明日の朝はちょっと心もとない。松山空港まで行って両替をする。

夜市に繰り出すにはちょっと早いけどどうしようかなあと思っているとある考えが浮かんだ。

あんまりにも足が痛いから台湾で有名なマッサージを受けよう、と。

 

地球の歩き方google先生を頼りにいい感じのマッサージ屋を見つける。初だったからあんまりにもローカル感が強いのも心配で台湾の中のチェーン店を選んだ。ちゃんとしたところだとクレジットカードも使えるし、日本語も通じやすい。さすがにマッサージのメニューや細かい指示まで英語や中国語ではきついと思ったしね。

選んだのは6星集足體養身會館。もう店構えからして安心。

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台湾で有名な足裏マッサージか、足全体のマッサージをお願いするつもりが気になりすぎてついつい全身オイルマッサージを頼んでしまった。どきどきした。

カーテンで区切られた個室に入り、麻ぽい生地でできたスーパー銭湯の服みたいなものを渡される。脱いで着てと言われて、全裸になってそれを着る。着替え終わったら入ってきた人に脱いでと言われて上を脱がせられながら笑われた。

え?どういうこと?と思っていたが、たぶん女の人が受けるときは上も着るんだろうな。じゃあ渡すなよと思ったが。

 

 

穴の空いたベッドにうつぶせになりマッサージを受ける。正直気持ちよすぎる。全身から力が抜けて行く感じ。時々痛かったけど。全体としては最高だった。蒸しタオルを全身にかけられ上から圧迫されるのが台湾式のよう。これは本当に最高で、日本に戻ってもたまにマッサージ行こうかなあと思った。

足の疲れも吹っ飛び元気に今日も夜市に繰り出す。

 

 

 

雙城街夜市。かなり雑多な感じだが、メインストリートはそれほど長くはなくこじんまりしてるように見えて、いくつもの路地に広がっていて結構大きいのかな。繁華街に近いこともあって全体的に賑わっている。観光客は少なめで日本語や英語はほぼなく、あんまり通じなかったな。

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あんまりお腹空いてなかったから素通りしようかなと思っているとめちゃくちゃ美味しそうな匂いが。
牛肉麺と水餃子のお店のようだ。また水餃子?と思ったがやっぱり食べたいと思ったものを食べたい!並んで注文してみた。

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写真の見てくれは悪いが、これが今までで美味しい食事かもしれない。

この牛肉麺、肉がとろけるほど美味しいのはもちろんのこと、麺やスープが味が濃い目でパンチが効いていて病みつきになる。美味しすぎるだろさすがに。水餃子も完全に頂点を極めたレベルで、今まで食べた中でダントツで美味しかった。

ジョッキマークが見えたからビールかと思って行ったらタピオカミルクのドリンクスタンドだった。期待外れだと思いながらオレンジミルクティーを頼んだら美味しすぎて笑った。

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そしてそのままちょっと遠くの通化夜市へ。

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こちらはさっきよりさらにちょっとだけ小規模だが賑わいは同じくらい。観光客はいなくはない、と言った感じ。グルメが多めだが、レトロゲームもアパレルも隣接してて雑多な感じが一番した。レトロゲームの横にグルメがあってその前にアパレルがあるみたいな謎の並びが多かった。

ぶらぶら歩いていると芋団子があり美味しそうだったので食べる。さらに一口餃子?的なものも食べる。ソースをかけるときカライ?カラクナイ?と聞かれたので、カラクナーイとなぜか自分までカタコトで答えてしまった。

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気持ちよくなってコンビニでビールを買い、ふらふらタバコと一緒に吸いながら帰る。ホテルの前まで戻ってきたが、これで帰ると旅が終わると思うと踏ん切りがつかず、ホテルの前の植え込みでビール2杯とタバコを数本吸ってから部屋に戻った。

書きたいことはいっぱいあるが、明日のために今日はこの辺で終わろう。8つの夜市楽しかったな。士林夜市がでもベストかもしれない。

 

 

インドのムンバイやデリーやジャイサルメール、モロッココルカタフィレンツェ、ロサンゼルス、行きたいところばっかりだなあ。汗かくの好きじゃないから南国はなんとなく嫌だったけど今は積極的に赤道に近づきたい。バカになりたいのかもしれない。

 

 

 

少し心地よい寂寞が風とともに駆け抜ける都会の夜には、銀杏BOYZ夢で逢えたら

 

 

 

 

夢で逢えたら、、なんて思っていたけど夢で逢えてもいいことなんて本当に何もなくて、でもそれでも俺はこの曲が好きだ。これほどまでに純情でいられたら、きっと幸せだ。どっちが幸せなのかは未だに分からない。

 

 

 

 

 

あぁ、あんなに忘れたいことは忘れられず、覚えていたいことは覚えていられない。